プロフィール文章の書き方(クリエイター・パフォーマーにおすすめ)

ライター

始めまして。Michitaka Hiraiと申します。hoshizoraのブログに寄稿するのも2回目となりました。
普段はイベントやクリエイティブの制作ディレクションをしておりますが、個人でもWEBやスライドのデザイン、DJをするクリエイターでもあります。
今回はクリエイターが個人や副業で仕事を始める際に必要な「プロフィール文章の書き方」について書いていきます。

-Michitaka Hirai-
大小あわせ年間100件以上、1000件以上のイベントを制作してきたディレクター。
クリエイティブ・イベント・パフォーマンス業務をディレクションし、
自身でもDJ・WEBデザイン・スライド制作を行い、hoshizoraを運営している。

Writer

提供サービス イベント制作・クリエイティブディレクション・パフォーマンスディレクション・音響/照明/映像演出・プロジェクションマッピング等のディレクション・ウェブデザイン・パワーポイント・ムービー・DJ 得意なスキル イベント制作[…]

元々クリエイター集団をしている事もあり、クリエイターから様々な相談を受けることが多くて、
特にクリエイターが副業や個人事業を始めるときに一番最初につまずく部分がプロフィール文章だと相談をいただいてました。
また、既存のサイトに、システムエンジニアさん向けに特化した物はありましたが、制作やパフォーマンスをする方々全般に向けての記事はなかったので、改めて言語化していきます。

クリエイターは自分の制作する事柄に夢中になる(それがかっこいいのですが)ケースが多く、自分がどうみられているかよりも自分の制作物がどうみられるかの方に注力しがちで職人気質の方が多い印象です。
ので、ちょっとした工夫やより自分のアピールできる方法としてこう言ったノウハウが伝えられればと思って書いています。
まず、プロフィール文章の重要性に気づく事が第一歩です。

プロフィールの重要性

クリエイターの方にプロフィールの重要性について見直しをしていただきたいと思います。
人によっては、「プロフィールなんか結局見ない」「制作の成果だけが重要」という意見もよくいただきます。おそらくプロフィールってどうやって書くの?って思ってる皆さんも書く事に対してモチベーションが上がりきってないんじゃないでしょうか。

ですが、これは長く色々なクリエイターからお話を聞いてる私からすると「プロフィール文章は重要」であり、制作と同じくらいモチベーションをあげて取り組むべきと言わざるを得ません。

主な理由は以下です。

1.クライアントへ自分のバックボーンまで伝え、プロジェクトに採用させる起点を造る事ができる。
2.自分にとって一番得意なフィールドと、十分にこなせるフィールドを記載する事ができる。
3.一度作ればクラウドソーシングサービス・SNS等の全てのWEBサービスに使える。
4.自分の方向性を見定める定規にもなる。
5.ひっこみじあんな方・実績がない方も自分に向き合って書くべきである。
6.「なんとなくいいな」を具体的に良い「制作」にできる。
7.仕事への思いを伝えることができる。
8.営業の場面で必要なとっさに言える自己PR文ができる。

では一つずつ見ていきましょう。

1.クライアントへ自分のバックボーンまで伝え、プロジェクトに採用させる起点を造る事ができる。

自分と同じ職業の人は本当は複数いるという事を念頭に置き、他と必ず違う部分はいったい何かを伝える事が重要です。また人によっては制作物そのものより制作の背景を重要視する人もいます。

例えば同じレベルの制作物を造れる人が二人いたとして、一人はプロフィール文章が20行ほど、自分ができる部分や得意な事、実績、そして制作に対しての思いやバックボーンが記載されている。というAさんという人。もう一人は実績のみ3行ほど書かれているだけというBさんという人がいた場合、プロジェクトの採用担当者はどちらをえらぶでしょうか?
Aさんを使ったほうが予算を採択する人や上司に伝えやすく、感情移入しやすく、採用しやすいはずです。

2.自分にとって一番得意なフィールドと、十分にこなせるフィールドを記載する事ができる。

仕事を受ける上に置いて、まず自分にとって一番得意で自身をもって受けられる事が多く依頼されるとよいですよね。プロフィールに「得意な事」を記載することにより、自身のかつづ道を円滑にしましょう。また、商品として提供できるレベルにある事柄をなるべく掲載することで、できるだけ依頼の取り逃がしを避けることができます。

3.一度作ればクラウドソーシングサービス・SNS等の全てのWEBサービスに使える。

プロフィール文章はポートフォリオだけでなく、WEBサイト・クラウドソーシングサイト・その他企画書等にすべて掲載できます。
さらにクラウドソーシングサイトは現在増加傾向にあり、当たり前ですがすべてに登録をした方が依頼の可能性は高まります。
一つ一つで記載するときに悩むのではなく、一度しっかり悩んで作り切り、それを多数のサイトへ貼り付けようという考え方です。

4.自分の方向性を見定める定規にもなる。

長く個人事業をしているクリエイターの場合、実績がたまっていきます。それらの実績を活かしてプロフィール文章へ掲載していく必要があります。
またそういった作業を続ける事で、自分がどのような方向性へ向かっているのか、誰にどんな作品が評価されてきたのかを見極める術となります。

5.ひっこみじあんな方・実績がない方も自分に向き合って書くべきである。

人によっては自分には誇る実績がないという方もいるでしょう。でも良いものが造れるという自負があるのであれば、
まずそれを文章で表現する術を身につけましょう。自分を最大限売ってもらえるのは自分であるという認識が次の実績を作ります。

6.なんとなくいいなを具体的に良いものにする。

クリエイターが造る作品やパフォーマンスは、評論家やその道のプロでないかぎり、言葉にして表すというのは難しいことです。
そういったときに文章は役に立ちます。制作物のなんとなくいいなを一般の人にも共通の概念として、こういった内容だから良いという言葉に定義させるのです。
また大型のプロジェクト等にクリエイターが採用される場合、常に部下から上司や一次受けから二次受け、企画元から制作元といったような企画書ベースのやり取りが行われます。
そういった企画書に掲載する物としてプロフィール文章が機能していきます。制作した物でも判断されますが、なんとなくいいでは企画書に落とし込む人によって伝えられない箇所が出てきます。
自分ができる最大限のクリエイティブとそれを表した文章を作りましょう。

7.仕事への思いを伝える。

個人事業主を行っているクリエイターは、仕事をする相手を選ぶことができるという点では自由業、下手をすると趣味とみられている(見ている人によります)部分があります。
仕事の思いを伝える事でそういった人からの目線を変えられるように努められます。また誰からも好かれる必要はないですが、
興味を持ってプロフィールのページまで足を運んでいただけてる方には、自分がやっている仕事についての思いを伝えてみてはいかがでしょうか?

8.とっさに言える事を造る。

営業を始めた時に自己紹介や登壇して自己アピールを求められる場面がたびたびあります。その際になにも考えることなくとっさに言える自分のプロフィール文を作っておく事が重要です。

いかがでしょうか?ざっと思いつくだけでもプロフィールの重要性はこれだけあり、これからプロフィール文章を書く際のモチベーションにも繋がったのではないでしょうか。

プロフィールの書き方

重要性に気づいてモチベーションを上げたら今度は具体的に書き方を見ていきましょう。
主には次の3ステップです。
※サンプルを踏まえた実践編はまた別途ブログを作ります。

1.キーワードを抜き出す。
 ▶2.設計をする・ストーリーを作る。
  ▶3.見直す

1.キーワードを抜き出す。

とはいえ、最初から文章を書こうとすると、「自分の振り返り」と「文章の構成」を同時進行せざるをえないので、文章がまとまらないという事が起きるでしょう。

ですので、まずプロフィール文章を書く前に、キーワードや、盛り込みたい実績や文章を切り出して考えてみましょう。以下にクリエイター向けに特化したキーワードを書き出すヒントを記載しています。

①出身 ・趣味・学業や勤務等のクリエイターになる要素となったもの
②この道を進むことになったきっかけ
③特に得意なジャンル等、作風について
④大会や賞等の実績(大会名・何位か)
⑤特に印象に残る依頼等の実績(どんな方に依頼されたか、どんなプロジェクトだったか、相手はそれを受けてどの用な反応をし、自分にとってどうだったか)
⑥サブの物も含めた制作のジャンル
⑦具体的な実績一覧(制作の依頼主・パフォーマンスをした会
⑧メディア掲載実績

2.設計をする、ストーリーを作る。

先程の工程で「抜き出したキーワード」を時系列に並び替え、5W1Hを利用して文章化。
そして接続詞(そして・また・一方・なお・等の特に否定形が入らないものが好ましいと思われます。)を使用してそれらを繋いでいってみましょう。

また、基本的に文章に一貫性を持たせた方が読む側にとっては好感が持てます。
制作についてのこだわり・すきな事で統一性をもたせつつ、どこまでが受注できる範囲かも付け足していくという形がベストです。
そういった形でストーリー性を持たせて、何が得意な部分かを主張すると、文章のサビのような部分をも造る事ができます。

3.見直す

文章が出来上がったらそれをチェックしましょう。
まず自分がみて、それが過大評価になってないか、逆に過小評価になっていないか。もちろん文章としておかしな形になっていないかを確認してみましょう。

また、他人にチェックしてもらうのも効果的です。できればクライアントや制作のディレクションを担当してる人間等、あなたを客観的に評価してもらえ、かつ親密にアドバイスをしてもらえる方が良いです。自分だけで考えてる場合、どうしても文脈が間違っている事に気づけなかったり、過小評価をしてしまったりする部分があります。仕事を取るために書く文章で、間違ってたり、本当はできる事をできないように見えてしまう事は避けたいですよね。

またクリエイターとしての活動を続けていく中で、実績も増えていくので、改めて振り返りをして方向性の修正や、実績の追加をしていきましょう。

あとがき

いかがでしたでしょうか?
僕が多ジャンルのクリエイター・パフォーマーと出会って、プロフィールを書くのをお手伝いし、気付いた事もたくさんあったので、
個人事業主や副業を始めたクリエイターさんにとっても
これを呼んできっと気付く事もあったかなとおもっております。
閲覧いただいた方の一助になれば幸いです。

hoshizoraに参画したクリエイター(希望者)には、上記のようなヒントを含めてディレクターから積極的にヒアリングを行って、文章の推敲までサポートまでさせていただいております。参画の要件は以下から確認できます。是非ご覧ください。

関連

コチラのページでは、個人事業主や副業でクリエイターをしている方向けに、hoshizoraのクリエイターへの支援内容や、募集要項をまとめております。 hoshizoraとは hoshizoraとは、クリエイターの価値向上をテーマに、制[…]

hoshizora_twitterを